NISTの標準CeO2を0.1mmφのキャピラリーに詰めて、単結晶用のXtaLab、Mo-Ka線源で粉末回折測定を行いました。5分撮影データをRietan-FPでリートベルト解析し、R_wp = 6.1%, R_Bragg=2.6%とまずまずの値で収束しました。2θ~13°付近で半値幅0.24°で、ヨハンソンモノクロのCu-Ka1、Bragg-Brentano回折計に比べると広めです。BB回折計で粉末構造解析にはそれなりの量が必要なので、微小量試料や空気に非常に弱い試料はこちらの方法でよいかもしれません。もちろん詳細な解析や複雑な構造のときは放射光施設での測定が必要です。