VASPのコンパイル済みバイナリの利用について

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VASPのコンパイル済みバイナリの利用について

VASP (Vienna ab-initio Simulation Package)は

平面波基底とPAW擬ポテンシャルを用いる第一原理計算パッケージであり、

利用には有償ライセンスが必要です。

 

物性研スパコンでは、VASPが他の物性アプリと同様にコンパイル済みのバイナリを、

ライセンス保有者に提供しています。

 

コンパイル済みのバイナリの利用を希望するライセンス保有者の方は、

以下の申請方法に従い、登録申請を行ってください。

 

なお、ライセンス保有者がVASPポータルよりソースコードをダウンロードし、
ご自身でインストールして利用する場合は、登録申請不要です。

 

 

利用登録申請方法

ご利用頂くためには、ユーザ様ご自身でVASPライセンスを

ご購入していただく必要があります。

VASP5のみのライセンスをお持ちの方は、VASP6はご利用いただけません。

 

VASPのコンパイル済みバイナリの利用を希望される方は、
VASPグループにライセンス登録したご氏名、メールアドレスなどの
下記項目をcenter_at_issp.u-tokyo.ac.jp (_at_を@に変える)までお送りください。

——————————————
件名：VASP利用登録申請
 
利用希望者のID、氏名（日本語、英語）：

利用者のメールアドレス：
※「ID」は物性研スパコンシステムでのユーザIDのこと。
※メールアドレスはVASPポータルに登録しているものを記載すること。
——————————————

VASP管理者にライセンス状況を確認後、
VASPを利用可能な状態に設定し、利用方法についてご連絡いたします。

なお、取得したライセンスを元にVASPソースコードをダウンロードし、
ご自身でビルドして利用することは、上記の手続きを経ないでも可能です。

 

 

VASPのコンパイル済みバイナリの利用方法

※物性研スパコンにVASPのコンパイル済みバイナリを利用するためには、
　物性研大型計算機室宛にVASPグループへの利用登録申請を行う必要があります。

 

※2023/04/04(火)よりシステムB(ohtaka)およびシステムC(kugui)において、
　以前導入されていたバージョンのIntelコンパイラおよび
　関連ライブラリはmodule listから削除され、
　Intelコンパイラの最新版としてIntel oneAPIが導入されました。
　下記は新しいIntel oneAPIに対応したものの記述です。
　以前のVASPバイナリは現在正常に実行できない場合がありますので、
　ご注意ください。


コンパイルに利用したmakefile.includeは下記のディレクトリ

　/home/issp/vasp/makefile.include

に格納しております。

※特にVASP6は実行時にいくつか問題が生じる可能性があります。
　問題については、
　ohtaka, /home/issp/vasp/makefile.include/vasp.6.4.1_hybrid/memo_install_issues.txt

　kugui,  /home/issp/vasp/makefile.include/vasp.6.4.1_cpu_hybrid/memo_install_issues.txt

　などに記載しておりますので、ご使用の際はご注意ください。
 
コンパイル済みバイナリは、以下のディレクトリに格納しております。

　ohtaka, VASP5: /home/issp/vasp/vasp5/vasp.5.4.4.pl2_inteloneapi/bin
　ohtaka, VASP6: /home/issp/vasp/vasp6/vasp.6.4.1_hybrid/bin
　kugui,  VASP5: /home/issp/vasp/vasp5/vasp.5.4.4.pl2_cpu_inteloneapi/bin
　kugui,  VASP6: /home/issp/vasp/vasp6/vasp.6.4.1_cpu_hybrid/bin

 

実行スクリプトのサンプルは

　ohtaka, VASP5: /home/issp/vasp/vasp5/vasp.5.4.4.pl2_inteloneapi/sample
　ohtaka, VASP6: /home/issp/vasp/vasp6/vasp.6.4.1_hybrid/sample
　kugui,  VASP5: /home/issp/vasp/vasp5/vasp.5.4.4.pl2_cpu_inteloneapi/sample
　kugui,  VASP6: /home/issp/vasp/vasp6/vasp.6.4.1_cpu_hybrid/sample
に用意しております。

 

ご自身の/homeあるいは/workディレクトリにコピーいただき、
　(ohtaka) $ sbatch sub.sh
　(kugui)  $ qsub sub.sh
などとすることで実行可能です。

 

VASPのインプットの作成などについての詳細は、
http://www.vasp.at
をご参照ください。


なお、物性研システムで提供するVASP実行バイナリをコピーして
別のユーザに利用させることは、絶対に行わないでください。
重大なライセンス違反となります。
また、物性研システムにおきましては、
VASP提供元と同様に、実行結果に関する責任を
負うことはできない旨ご了承ください。
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ライセンスの購入、及び物性研システム固有の事項以外の質問等は、
VASP GROUPまでお問い合わせください:

http://www.vasp.at
 
物性研固有の事項については、
center-apps_at_issp.u-tokyo.ac.jp

までお問い合わせください。